会長挨拶
会長挨拶
この度、2025年8月1日(金)、2日(土)の2日間、パシフィコ横浜におきまして、
第15回日本経カテーテル心臓弁治療学会学術集会(JTVT2025)を開催する運びとなりました。
本学会がここまで発展できましたのは、ひとえに皆様のご支援とご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
経カテーテル心臓弁治療は、この10年で飛躍的な進歩を遂げてまいりました。
そして、それに伴い本学会も成長を続け、
心臓弁治療に携わる多職種の交流と学びの場としての役割を担ってまいりました。
本年の学術集会では、
「ハートチームの再考」をテーマに掲げます。
心臓弁治療におけるハートチームの重要性は、特に経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)の登場により再認識されました。
弁膜症の正確な評価と治療計画を支える画像診断、超高齢者への治療適応検討、術中および術後の麻酔管理、
リハビリテーション、看護など、経カテーテル心臓弁治療は多くの課題を浮き彫りにしています。
また、TAVR開始から10年以上が経過し、大動脈弁にとどまらず、僧帽弁や三尖弁へのカテーテル治療が普及しつつある現在、
ハートチームの在り方を再考することが求められています。
ハートチームは、内科医や外科医だけでなく、麻酔科医、看護師、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師など、 多職種の専門家が一丸となることで初めてその力を発揮します。
本学術集会では、こうした多職種間で活発な議論が行われる場を多数設け、より実践的で有意義な学びを共有できる機会を提供したいと考えています。
さらに、心エコーやCTなどの画像モダリティを駆使した診断技術、そして最新のデバイスを体験できるハンズオンセッションも充実させ、
参加者の皆様により深い知見を得ていただける内容を準備しております。
経カテーテル心臓弁治療の未来を熱く語り合うことができる2日間となるよう、学術集会全体を通じて最大限の努力をしてまいります。
多くの皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。
第15回日本経カテーテル心臓弁治療学会学術集会
大会長 出雲昌樹(聖マリアンナ医科大学 循環器内科)
縄田寛(聖マリアンナ医科大学 心臓血管外科)